皆さんは子どもをどのように寝かせていますか?
もしかしたら非常に危険な寝かせ方をしているかもしれません。
厚生労働省の調査(令和2年)によると、4歳以下の死亡者数のうち不慮の窒息による死亡者数は67%で、その約9割が1歳以下だそうです。(交通事故除く)
正しい方法で寝かせないと突然我が子を失うかもしれません。
そんな事故を避けるためにも最後まで読んでください。
この記事でわかること
・就寝時の死亡事故がどのような状況で起こったか
・それぞれの状況に応じた対策
就寝時の窒息事故から子どもを守る対策6つ
窒息死亡事故の状況一覧
まずは、どのような状況で事故が発生したかを紹介します。
①顔がマットレスなどに埋まる
②かけ布団等の寝具が顔を覆う、首に巻きつく
③ベッドと壁の隙間などに挟まれる
④ベッドからの転落が原因での窒息
⑤家族の身体の一部で圧迫される
⑥ベッド上の衣類やクッション等で顔を覆われる
以上が主な事故状況です。
生後4カ月頃から寝返りができるようになる子もいます。
そのため目を離した間に移動していたりうつぶせになったりすることがあります。
筆者もそのような経験は何度もあります。
どの家庭でも起こりうる状況なので注意をすることと対策が必要です。
以下に対処法を記載します。
大人用ベッドではなくベビーベッドで寝かせる
大人用のベッドで親の横で寝かせている家庭もあると思います。
寝かしつけや夜泣き時の対応が楽などの理由があるかもしれませんが、できるだけベビーベッドで寝かせるようにしましょう。
また、転落防止のためにベビーベッドの柵は上げるようにしてください。
ベビーベッドを選ぶ際は、国が定めた安全基準の検査に合格したことを示す「PSCマーク」がついている物にしましょう。
掛け布団は「軽い物」 敷き布団、マットレス、枕は「固めの物」
まず、掛け布団は子どもが払いのけらるように軽いものにして、顔にかぶらないようにしてください。
敷き布団、マットレス、枕は子供用の固めの物にしましょう。
大人用のフカフカの物の場合、うつぶせになった時に顔が埋まってしまい、呼吸ができなくなります。
子どもの顔の近くには何も置かない
タオル、衣服、よだれ掛け、ぬいぐるみなどが子どもの近くにあると危険です。
口や鼻を覆ってしまったり、ヒモなどが首に巻きついてしまう可能性があります。
顔の近くは特に注意が必要ですが、子どもは動く可能性があるのでベッドの上には余計な物を何も置かないという意識が必要です。
子どもが挟まるかもしれない隙間をなくす
子どもは少しの隙間でも挟まって動けなくなるかもしれません。
ベッドと壁の間は特に注意が必要です。
ベビーベッドの場合は柵とマットレスの間の隙間をなくすようにしましょう。
寝かせる時はあお向けにする
ほとんどの方はすでにしていると思いますが基本的にあお向けで寝かせてください。
うつぶせで寝かせることは無いかと思いますが、横向きの方が寝やすい子はいるかもしれません。
ただ、横向きも顔が埋まってしまう危険性が高まるのであお向けで寝かせましょう。
親の添い寝に注意
親の身体によって圧迫されてしまう可能性もあります。
添い寝をしたり、寝転んだ状態で授乳をしたりすることもあるかもしれません。
寝かしつけ時や夜泣き時に親の負担を減らせるかもしれませんが、深く寝てしまうと危険です。
同じベッドで寝る時は親と子どもを区切る赤ちゃん用品などを使うと安全です。
まとめ
事故の状況と対策を6つ紹介しました。
私の個人的な意見ですが、簡単にできる対策ばかりだと思います。
「ベビーベッドで寝かせて、柵をして、危険な物を置かない」
これだけでかなり危険性を減らせると思います。
ただ、実際に育児をしていると大人用のベッドの方が子どもがよく寝るとか、添い寝の方が親が楽などがあると思います。
育児における親の負担はかなり大きいと思うので、今回紹介した対策は簡単にできないかもしれません。しかし、子供の安全が最優先なので、各家庭で出来る限り実行してもらいたいと思います。
まず、どういう所に危険が潜んでいるかを知ってもらうために今回ご紹介しました。
今後、もし子どもが窒息状態になってしまった時の対処法もお伝えします。
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