マイホームを購入する時に住宅ローンを組む方は非常に多いのではないでしょうか。
実際に私もローンを組んで今の自宅を購入しました。
「ローン審査の基準が知りたい」「審査に落ちてしまったけど理由がわからない」
このような声をよく聞きます。
確かに数千万円レベルのローンを組むという経験を何度もしている人は多くないと思います。
むしろ人生で1回だけという方の方が多いと思います。
そこで今回は住宅ローンの審査基準についてお話したいと思います。
つまり金融機関はどこを見て、融資するか否かを判断しているかという内容です。
本記事のテーマ
<要確認>住宅ローン審査の基準とは 通らない理由は何?
読者さんへの前置きメッセージ
本記事では一般的な住宅ローンの審査基準をお伝えします。金融機関ごとに独自の審査方法を実施している場合もありますので詳細は直接問い合わせる等してもらえたらと思います。
また、いま現在の審査基準が翌年には変更されていることもあり得ます。常に最新の情報をチェックするようにしてください。
審査内容① 年齢
申込み可能年齢:20歳~70歳
完済時年齢:80歳未満
多くの金融機関がこのような基準を設けています。
基本的には35年ローンという長期間にわたる返済になります。
そのため、何歳でも申込めるというものではありません。
特に重要なのが完済時年齢ではないかと思います。
80歳未満ということは79歳までに返済を終える必要があるということです。
35年ローンを組みたい場合は44歳までにスタートしなければいけません。
それを過ぎると34年ローン、33年ローン、30年ローンなど期間が短くなります。
ローン年数が短くなると毎月の返済額が高くなりますので注意が必要です。
審査内容② 健康状態
住宅ローンを組む時に「団体信用生命保険」(以下、団信)というものに加入することが条件になっています。そのため、ローンを組む方の健康状態が良好である必要があります。
*一部、団信の加入が必要ない金融機関もあります。
【団信とは】契約者がローン返済中に「死亡」「高度障害」になった場合、その時点での残りのローン返済が免除されるという仕組みです。
近年、がん保険や入院保険のような内容を特約で付けられる団信も増えています。
やはり、長期間の返済ができる健康状態かどうかは審査内容に影響します。
ただし「ワイド団信」など審査基準が緩くされているプランもあったりします。
健康状態に少し不安がある方はチェックしてみてください。(通常より金利が高いことが多い)
審査内容③ 仕事関係
ローンを組める方:会社員(正社員)、公務員、士業などの特殊な有資格者
返済が途中で滞るリスクを避けるために長期的な安定収入がある必要があります。
パート、アルバイトなどはほぼ不可です。
契約社員、フリーランス、個人事業主、経営者(役員含む)などは敬遠されがちです。
経営者の場合は決算書の内容で判断されたり、頭金を多く出すことで融資を受けられる可能性もあります。
士業とは、「弁護士」「税理士」「行政書士」など○○士と呼ばれる国家資格が必要な仕事です。
「医師」「薬剤師」なども○○師として、合わせて士師業とも呼ばれます。
このような仕事をしている方も審査は通りやすいです。
また、会社員の場合は会社規模も重要です。
上場企業やそれに準ずる規模の会社ならかなり有利です。
小さい会社になればなるほど不利になります。
さらに勤続年数も確認されます。
同じ会社に3年以上勤務していれば問題ないことが多いです。
転職して間もない、もしくは短期間での転職が非常に多いことはマイナス要素になります。
審査内容④ 年収
年収300万円あれば可能性はある
金融機関にもよりますが年収300万円程度あれば融資を受けられる可能性があります。
ただし、400万円以上や500万円以上という条件にしているところもあるので選択肢が減ってしまうのは事実です。
また、年収によって金利などの融資内容が変わることがあるので年収はやはり高い方が優遇されます。
年収とも関係する内容として、「返済比率」という点も審査基準になります。
ローンの返済額が年収に対してどれぐらいの比率を占めているかというものです。
年収にもよりますが、返済比率は20%~35%ぐらいです。
例)年収500万円×30%=年間返済額150万円
つまり月12.5万円程度のローンであれば問題ないという計算です。
審査内容⑤ 個人信用情報
聞き慣れない言葉かもしれませんが、簡単にいうと過去の支払い履歴です。
車のローン、カードローン、クレジットカードの支払いなど、今までに支払うべきものを期日通り支払ったかという履歴です。そういう過去の情報はしっかりと残っています。
その履歴に問題があると「信用情報が汚れている」という言い方をされ、
最終的にはいわゆる「ブラックリスト」という状態になります。
以上の3つの信用情報があります。
それぞれ少し内容が違いますので、住宅ローンを組む際にどの信用情報を取得するべきかを確認しなければいけません。
いくら大企業勤務で年収が高いとはいえ、この信用情報が汚れていると審査には通らない可能性が高いです。支払いは期日通りに行いましょう。
まとめ
以上5つが主な住宅ローンの審査基準です。
やはり個人に数千万円のお金を貸す金融機関としては厳しくチェックする必要があります。
自分自身の現状を考えて、どのような金融機関でローンを組めそうか調べてみてはいかがでしょうか。
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