住宅ローンに頭金は不要!フルローンを組むべき3つの理由

お金の話

住宅ローンに関する記事も3つ目になりました。
今回は住宅ローンを組んで自宅を購入するときに「頭金を払うべきではない」理由を3つご紹介します。

ちなみに過去に投稿した住宅ローンに関する記事はこちら。
<要確認>住宅ローンの審査基準とは 通らない理由は何?
<2千万~1億>住宅ローン金利でいくら違う?返済額と利息額を比較
今回の内容に関係する部分もあるのでご覧ください。

住宅ローンを組んで家を買うときに頭金を払うか、払わないかを迷う人もいると思います。
また、払う場合はいくらぐらいが妥当なのか分からないという人もいると思います。

ただ、今回は「頭金を1円も払わない」つまり「フルローン」がいいという記事になります。

本記事のテーマ

住宅ローンに頭金は不要!フルローンを組むべき3つの理由

読者さんへの前置きメッセージ

本記事は私の独断と偏見で書いております。反対意見もあると思いますが、正解不正解はないものだと思っておりますので個人の一意見としてお考えください。

他の金融資産で運用した方が効率がいい

頭金を払う場合、物件価格の10%~20%ぐらいにすることが多いと思います。
つまり、3,000万円の物件であれば300万円~600万円。
5,000万円の物件であれば500万円~1,000万円。
かなり大きな金額の現金を使うことになります。

頭金を払うことのメリットは「利息の総額を減らせる」ということです。
では、実際どれぐらい変わるのでしょうか。

 物件価格  頭金  金利  利息総額  頭金なしとの差額 
2,400万円20%0.5%2,166,205円541,552円
2,700万円10%0.5%2,436,981円270,776円
3,000万円なし0.5%2,707,757円
4,000万円20%0.5%3,610,342円902,586円
4,500万円10%0.5%4,061,635円451,293円
5,000万円なし0.5%4,512,928円
6,400万円20%0.5%5,776,548円1,444,137円
7,200万円10%0.5%6,498,617円722,068円
8,000万円なし0.5%7,220,685円

頭金を数百万円レベルで払ったとしても35年間で払う利息の違いは上記のような数字です。
ほとんどが数十万円程度。この数字をどう考えるかは個人差があると思いますが、
私は小さな数字だと思います。
つまり「頭金を多く払っても大して利息の節約にならない」ということです。
この場合、金利は0.5%に設定していますが、今は0.3%台で組めるローンもあります。
そうするとさらに払う利息は小さくなります。

金利を高くするとどうなるでしょうか。

 物件価格  頭金  金利  利息総額  頭金なしとの差額 
2,400万円20%1.0%4,454,398円1,113,600円
2,700万円10%1.0%5,011,198円556,800円
3,000万円なし1.0%5,567,998円
4,000万円20%1.0%7,423,997円1,855,999円
4,500万円10%1.0%8,351,997円927,999円
5,000万円なし1.0%9,279,996円
6,400万円20%1.0%11,878,395円2,969,599円
7,200万円10%1.0%13,363,195円1,484,799円
8,000万円なし1.0%14,847,994円

当然、金利を高くすれば頭金を入れる効果は高くなりますね。
それでも私は頭金を払うべきではないと思います。

投資商品ですので必ず利益が出せるとか、常に右肩上がりということはないですが、
堅実な金融商品でも年利3%ぐらいで運用できると思います。
そちらで運用した方が大きな利益を生み出せる可能性があると思います。

「頭金を払うべきではない」1つ目の理由です。

生命保険効果が小さくなる

住宅ローンを組むときにほぼ必ず「団体信用生命保険」というものに加入することになります。
(略して団信と呼びます)

これはどういうものかというと、ローンを組んだ人が返済途中で「死亡」「高度障害」になった場合、
その時点で残っているローンの支払いが免除されるというものです。

つまり残っているローンの金額が高ければ高いほど効果を発揮するものです。
例)5,000万円ローン 金利0.5% ローンを組んで1年後に契約者が死亡
この場合、死亡時にはローンは本来4,850万円ぐらい残っていますが、団信が適用されて0になります。

ローン金額が高いほど生命保険としての効果が高くなりますが、頭金を払うということはローン金額が少なくなります。つまり、自ら生命保険効果を小さくする行動だということです。

そのため、わざわざ頭金を払う必要はないと思います。

インフレが起こるとローンの価値が下がる

「インフレ」と「デフレ」聞いたことはあるけどよくわからない言葉かもしれません。
まずはこちらの意味を簡単に解説。

インフレ:物の値段が上がる、と同時に、現金の価値が下がる
デフレ:物の値段が下がる、と同時に、現金の価値が上がる

ちなみに日本は「年間2%」のインフレを目標に掲げています。
その目標がどの程度達成できるかは別として、インフレになると現金の価値が下がります。
「価値」が下がるだけですので見た目の「数字」は変わりません。

たとえば5,000万円のローンを組んだとします。今は5,000万円という金額がかなり高額ですが、
インフレがどんどん進むと5,000万円という見た目の数字が同じでも価値が下がるということです。
少し分かりにくい内容だと思いますが、覚えておいていただきたいことを簡単に言うと、

お金の価値が下がると、借金の価値も減るということです。

ですのでインフレすることを前提に考えると、借金は勝手にどんどん価値が減っていくということです。だからこと頭金をわざわざ払う必要はないということです。
*今後も必ずインフレするという意味ではないです。未来のことは当然不明です*

最後に

以上3つの理由から、住宅ローンを組むときに頭金を払う必要はないと思っています。
ただ、払うメリットもない訳ではないのでそれは皆さんのご判断でお願いします。
今後もお金に関する記事も投稿しますのでご覧ください。

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